【電子産業】2008 International CESでは「消費電力」が熱い!

謹賀新年。
 このブログを書くのも半年振りになってしまった。結婚に伴う生活の激変で,ブログを書く習慣が一時消失してしまった。

 5日からデジタル機器の国際展示会「International CES」を取材するため,今日日本を発ってアメリカに向かう。前年は「iPhone」の発表でCES自体がかすんでみえてしまったのが残念だったが…。

 今回のCESで最も注目したいのが,低消費電力化の技術である。各社とも昔から取組んでいるテーマではあるが,2008年はデジタルAV機器の電力問題が顕在化する兆しがある。

 その理由は三つ。
1.2007年の「IPCC第4次評価」「不都合な真実」,そして2008年から始まる「京都議定書の約束期間」により,温暖化への関心がかつてなく高まっていること

2.消費電力が高い(200W〜)大型テレビが普及期に入ったこと

3.デジタルAV機器がネットワーク対応になるなかで,常時電源Onの機器が増えていること

 現にオーストラリアやニュージーランドの政府は,テレビの大型化に伴う消費電力の増加を問題視し,消費電力の基準値策定に動き出したという。今後,テレビの大型化を阻む最大の要因は,価格ではなく消費電力の大きさになるだろう。

 各メーカーも,消費電力に対する消費者の厳しい目に気づいている。今回のCESでは,2008年に実用化するであろう低消費電力化技術が多くみられそうだ。