【政治】「一票を持つ君たちへ」

 1月9日に掲載された朝日新聞の社説「成人の日に―尾崎豊を知っているか」をきっかけに、ブログやTwitterで若者論が沸騰している。

http://www.asahi.com/paper/editorial20120109.html#Edit2


そんな中で、若者へのメッセージとして一番しっくり来たのが、比較政治学を専門とする岡澤憲芙教授が示した「一票を持つ君たちへ」だった(NHK教育テレビ視点・論点」より)。「尾崎が…」といった間接的な表現を使わないダイレクトな提言に加え、返す刀でおじさん世代が果たすべき責任についても鋭く切り込んでいる。以下、拡散のため要約。


・今のままでは、高齢の有権者が選挙を支配し、未来を決定してしまう。若者よ、油断するな。若者は一票をムダにせず、納得のいく選択を。


・20年先を決める長期の政治課題を、高齢世代だけで決定する体制は、議会政治としての正統性に欠ける。20年先に明らかになる失政の責任を誰が取れるのか。


ノルウェースウェーデンなど高負担国家のリーダーは、若手の登用が当たり前だ。選挙権、被選挙権はともに18歳。首相は40代だ。


・当面の目標は、日本でも40歳代のリーダーが日常風景になることだ。


・このため日本の議会政治は、早急に以下の前提を満たせ。

1:一票の格差は1.9倍以内に


2:世代間連携を実現するため、議会や内閣は若者を取り込め


3:投票率を高める工夫を施せ


4:意志決定における女性の役割を高めよ


5:選挙権、被選挙権とも18歳に引き下げよ