【ガジェット】シリコンバレーでSigmarion3が人気

 シリコンバレーに赴任して3週間。車の運転に慣れたころから,ようやく生活がうまく回り始めた。ここまで「車がないと生活できない街」を設計できるのはすごい。そりゃ一人当たりのCO2排出量が並外れて高くなるはずである。
 
 週末は,一日は近郊へのドライブ,そしてもう一日は読書や勉強に当てている。シリコンバレーのいいところは,スタバをはじめ,ゆっくり雑誌や本に目を通したり,文章をタイプできるカフェが充実しているところ。今日も,好天の昼下がり,スタバのカフェラテを味わいながら,静かな時間をすごす。

 「おいおい,この小さなラップトップ,何だよ?」

・・・突然,地元の若者に話しかけられた。彼が指差したのは,テーブルにおいていたキーボード付PDA「Sigmarion3」。読書時のメモや辞書,はては記事執筆用に愛用しているガジェットである。
 
 「いや,ラップトップじゃないんだ。キーボード付きのPDAWindows Mobileが動いてるんだ」

 「ブランドはどこ?アメリカで帰るの?」

 「ブランドは日本の携帯オペレータで,製造はNEC。米国じゃ買えないな」

 「えー,そうなの??すげえなあ,これ。」

 そして1時間くらい後。今度は技術者らしいインド人二人に話しかけられた。

 「すげえなあ,これ。何が入ってるの?Pentium?」

 「いや,XScale。同じインテルのモバイル用」

 「ブランドはどこ?アメリカで買えるの?」

・・・以下同じ。彼らインド人はすっかり意気投合し,互いに名刺を交換して再会を誓ったり。

 しかし,驚くべきはガジェットとしてのSigmarion3の魅力の高さである。シリコンバレーのスタバでコレをテーブルに広げれば,若者や技術者を ○○○○ホイホイのように吸い寄せるのだから。ドコモとNECには,アメリカで無線LAN付Sigmarion3を発売することを本気で勧めたい。 BlackBerryをはじめとするフルキーボード付端末が普及した今こそ,商機であるはずだ。